その道のりで、アメリカ国民は大きな中流階級と老後での安心を生み出し、比類なき学問の中心を形成し、公立学校はありとあらゆる人に開かれてきた。分子を細分化し、天空を探検した。コンピューターとマイクロチップを発明し、アフリカ系アメリカ人と全てのマイノリティのために公民権運動をすすめ、女性への市民権、機会、尊厳の範囲を拡大し、正義を追求してきた。 さて、これで3度目の新しい世紀を目前にしている。他のときも選択を行なう時代だった。19世紀はこのような選択から始まった。東海岸から西海岸まで国を広げた時代だ。20世紀はこのような選択から始まった。産業革命と、自由な企業心に富み自然を保護し人間としての良識を大事にする価値観をむすびつけた時代だ。このような選択が、大きな違いをもたらしたのだ。21世紀の夜明けには、自由な人々が情報化時代や世界規模の社会における集団を作り上げ、われわれすべての限りない潜在能力を解き放ち、そして、もちろんより完全な合衆国を作り上げるのだ。 われわれが前回に集まったときには、この新しい未来への前進は、現在よりは確信にかけるものだったかもしれない。それからわれわれは、われわれの国を新たなものにする明確な進路をとる誓いをたてたのだ。 この4年間にわれわれは悲劇に傷つき、チャレンジに励まされ、達成に勇気づけられた。アメリカは、世界で必要不可欠な国として並び立つものはいない。もう一度、われわれの経済を世界でもっとも強いままにしよう。もう一度、われわれは家族のつながりを強くし、コミュニティーを活性化し、よりよい教育の機会を作りだし、よりきれいな環境を実現しよう。かつて混迷化せざるえないと思われた問題は、今やわれわれの成果となっている。通りは安全になり、記録的な数の市民が、生活保護を受ける立場から労働する立場になったのである。 |