No.72

われわれは民主主義の玄関、隣人としてや友達として話すにはよい場所にいる。なぜなら今日はわれわれの国が、お互いの違いはしばらく置いておいて、一つになるときだからだ。

そして私の大統領としての最初の行動は、祈ることだ。あなたがたにも頭をたれてほしい。

天にまします神よ、頭をたれてあなたの愛に感謝します。今日もたらされた平和への感謝と、それがいつまでも続くようにしてくれる信仰を共有していることへの感謝を受け入れてください。神の意志を注意して聞き逃さずに、神の仕事ができるようわれわれを強くしてください。そしてわれわれの心にこの言葉をきざんでください。「人を助けるために力をつかいなさい」われわれは自身の目的に向かって前進するために力を与えられているわけではないし、ましてや世界中にみせびらかしたり、名をあげたりするために力を与えられているわけではない。力の使い道はたった一つしかない、それは人に仕えるためである。それをわれわれが忘れないようにしてください、神よ、アーメン。

私はあなたがたの前で、約束に満ちている時に大統領の職責を担います。われわれは平和な、繁栄している時代に生きているかもしれませんが、もっとよくすることができるでしょう。新たな風がふいています、そして自由によって新しくなった世界は生まれ変わったかのようです。人の心の中では、たとえ事実はそうでなくても、独裁者の時代は終っています。全体主義の時代は過去のものです、その古い考え方は、死んでしまった老木の木の葉のように吹き飛んでしまいました。新しい風がふいています、そして自由によって新しくなった国は、前進するのをいまかと待ち構えています。新たな土地を耕し、新たな行動をおこしましょう。未来が霧につつまれていた時期もありました。あなたたちは、霧が晴れて正しい道がわかる希望をもちながら、座りこんで待っていました。今こそが、未来が明日と呼ばれる部屋への正しい道へ続くドアであるような時です。

 


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