No.104

われわれは人生において時折、偉大なことを成しとげることを求められます。しかし現代のある聖人が口にしたように、日々われわれはささやかなことを偉大な愛をもって成しとげることを求められているのです。民主主義で一番大切な仕事は、全員で成しとげなければなりません。

私はこの原則を貫き、国を導きます。信念を礼儀正しく押し進め、公共の利益を勇気をもって追求し、より公正であることやより思いやりがあることを支持し、責任を求め、その上責任をもって生きていこうとする原則を。

これら全てのことにおいて、私はわれわれの歴史の価値観に現代においても十分注意を払いたいと思う。

あなたがたが行なうことが、政府がすることと同様に重要なのです。個人の快適さよりも全体にとってよいことを追求することを、必要な改革を安易な非難から守ることを、そして国に仕えることを身近なところから始めることを、私はあなたがたにお願いしたい。国民であることを、傍観者ではなく国民であること、被統治者でもなく国民であることを、責任ある国民であることを、奉仕が行なわれるコミュニティーや品性があふれる国家を築くことを、私はあなたがたにお願いしたい。

アメリカ人が寛大で力強く慎み深いのは、自分自身を信じているからではなく、自己を超えた信念をもっているからです。この国民性が失われれば、どんな政府のプログラムもこれに取って代わることはできません。この国民性が存在するかぎり、いかなる悪もそれに立ち向かうことはできないのです。


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