おれが子どものころに暗唱したのとは、ちがってるなあ」とグリフォン。 「うん、ぼくははじめてきくけど、でもわけわからないデタラメにしかきこえないわよ」とにせウミガメ。 アリスはなにも言いませんでした。すわって、顔を両手でおおって、もうこの先二度と、なにもふつうにはおきないのかしら、と考えていました。 「説明してもらえないかしらぁ」とにせウミガメ。 「説明できないよ、この子」とグリフォンがいそいで言います。「つぎんとこ、やってごらん」 「でもつま先はどうなるのぉ? だってロブスターが、どうやったらそれを鼻でそとに向けるのぉ、ねえ?」 「おどりの最初のポジションよ」とアリスは言いました。が、なにもかもとんでもなく頭がこんがらがっていて、話題を変えたくてしかたありませんでした。 「つぎんとこ、やってごらん」グリフォンが、まちきれないようすで言いました。「出だしは『とおりすがりにそいつの庭で』だよ」 アリスはとてもさからったりできませんでしたが、でもぜったいにぜんぶめちゃくちゃになるな、と思ったので、ふるえる声でつづけました: * * * * * * 「「とおりすがりにそいつの庭で、わたしが片目で見たことにゃ パイがおわるとおなさけに * * * * * *
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