No.55

私は何万人もの祈りの会が本日開かれていると聞いている。そしてそう聞いて私は深く感謝している。われわれは神の下の国であり、私は神こそがわれわれを自由にしようと思っていると信じている。もしこれから何年間も大統領就任演説の日に、祈りの日であると宣言されれば、ふさわしいし、よいことだと私は思う。

このセレモニーがあなたがたもすでに聞いたように、この議事堂の西側で行なわれるのは歴史上始めてのことである。ここに立っていると、壮大な眺めが目に入り、この都市のすばらしく美しく、歴史に彩られた町並みがひらけている。この屋根のないモールの端は、われわれがその肩の上にのっている偉大な人々にとって神聖な場所なのである。

われわれの目の前には、歴史的な価値のある人のモニュメントがある。ジョージ・ワシントンはわれわれの国の建国者である。謙虚な人柄で、権力の座にはしぶしぶながらついた人だった。ワシントンはアメリカを独立戦争の勝利から独立国家としての揺籃期まで導いた。もう一方の端には、トーマス・ジェファーソンの荘厳な記念碑がある。アメリカ独立宣言は、彼の雄弁さで輝いている。

 


< back = next >

Link
mobile