No.5

 

われわれのとる道が最終的に成功するか失敗するかは、わたし以上に、あなたがた市民の手にかかっているのだ。この国の建国以来、アメリカ人の各世代は国家に対する忠誠を証明するために召集されてきた。その召集に応えた若いアメリカ人の墓は世界中にある。今トランペットの音がわれわれを再び召集している。武器は必要だが、武器をとれという召集ではない、戦ってはいるが、戦うための召集ではない、長い夜明け前の闘争の重荷を肩に背負えという召集なのである。いつも希望をもって喜びを抱き、苦難に耐えながら、人類の共通の敵、専制、貧困、疫病、そして戦争そのものに対して闘うという重荷を。これらを敵にして、北も南も、東も西も、壮大な世界的な同盟をわれわれは作れないものだろうか? その同盟は全人類により実りある生活を保証してくれるだろう。あなたがたもこの歴史的な努力に身を投じてみないだろうか?

世界の長い歴史の中で、自由が最大の危機にさらされている時に、自由を守る役割を与えられてきた世代はごく少ない。私はこの責任からしりごみするものではない、私はそれを歓迎する。われわれの誰かが自分の立場を、他の人もしくは他の世代と交換するだろうなどということを私は信じない。こうした努力にわれわれが捧げるエネルギー、信念、献身こそがわれわれの国家を、そして国家につかえるわれわれを照らしだすのである。そしてその明かりから発せられる輝きこそが、本当に世界を照らしだすのである。

 


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