No.3

われわれと密接な関係にある国境の南の国々に対しては、特別な約束をしよう。言葉を実行に移し、進歩のために新しい同盟をむすび、自由な人々や国々が貧困のくさりから解き放たれる手助けをすると。しかしこの平和的な革命の希望が、敵対する勢力のえじきになるようなことがあってはならない。全ての近隣諸国は、われわれがアメリカ大陸のどこにおいても、他国への侵略や政府の転覆といったことに協力して対抗するということを知っておいてほしい。そしてその他の国々も、この地域においてはわれわれは自分のことは自分でするということを知っておいてもらいたい。

世界中の独立国の集まり、つまり国際連合に対しては、われわれは支持の誓いを新たにする。国際連合は、戦争という手段が平和という手段よりはるかに利用された時代においては、われわれの最後の、そして最大の希望である。そしてわれわれは国際連合を単にののしりあいの場にはせず、新しく弱小な国への保護を強め、国際憲章のおよぶ地域を拡大するのを支持する誓いを新たにするのである。

最後に、われわれに敵対しようとする国々に対しては、誓いではなく要求をすることとしよう。両陣営で新たに平和の探求に着手しようという要求を。科学によって束縛をとかれた暗黒たる破壊力が、計画的にあるいは偶然に、全人類を自己破壊の渦にのみこむ前に。われわれは、敵対する国々に弱みをみせて挑発してはならない。われわれの戦力が疑いなく十分であるときのみ、われわれはその戦力を利用することが決してないことを疑うことなく確信できる。大きくそして力をもつ2つの陣営は、この現在の路線を歩むかぎりどちらも安心できない。両陣営は現代兵器の過大なコストに苦しみ、死をもたらす原子力が着実に拡散していくのにまさに恐怖をおぼえながらも、人類の最終戦争を押しとどめている不確かな恐怖のバランスをくずそうと互いに競争しているのである。

 


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