No.4
 

  では聞きなさい、辛辣な報せを携えて

  恐怖の声がやってきて

 歓迎されぬ寝床に  

 憂鬱なる乙女を召還する前に!

 愛しい人、われわれもまた年老いた子供にすぎず  

就寝時刻の接近を嫌うのだ

 外では霜と目も開かぬほどの雪   

吹き荒れる気まぐれな嵐風の狂気

 室内では暖炉の赤い輝きと   

子供時代の喜びの巣  

魔法のことばが汝をしっかり捕らえ

 汝は荒れ狂う風雨に気づくこともない。

 そして過ぎ去りし「しあわせな夏の日々」と  

 消え失せた夏の栄光のための  

そしてため息の影が物語を   

一貫して震えぬけようとも  

それが悲嘆の息もて我らの

 おとぎ話の喜びに触れることはない。


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