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「『もっとさっさと歩いてよ』とスケソウダラがウミウシに。
『ヤリイカうしろにせまってて、ぼくのしっぽをふんでるの。
ロブスターとウミガメが、あんなにいそいそ進んでる!
みんな砂利浜で待ってるし――あなたもおどりに入ろうよ!
入ろう、おどろう、入ろう、おどろう、入ろう、おどろう、ぼくらのおどり
入ろう、おどろう、入ろう、おどろう、入ろう、おどろう、ぼくらのおどり
みんながぼくらをつかまえて、ロブスターと海へ投げ出す!
どんなにたのしいことなのか、あなたはたぶんわからない!』
なのにウミウシ横目でにらみ、『遠すぎ、遠すぎ!』と申します――
スケソウダラさんありがとさん、だけどおどりにゃ入りません
入らん、入れん、入らん、入れん、入らん、入れん、おどりには
入らん、入れん、入らん、入れん、入らん、入れん、おどりには
『遠くたっていいじゃない!』と、うろこの友だちこたえます。
『世界は浜辺に満ちている。こちらじゃなければあちらにも
イギリス浜からはなれるごとに、フランス浜辺に近くなる――
だからいとしいウミウシさん、青ざめないでおどろうよ。
入ろう、おどろう、入ろう、おどろう、入ろう、おどろう、ぼくらのおどり
入ろう、おどろう、入ろう、おどろう、入ろう、おどろう、ぼくらのおどり』」
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