No.11

 

火星に向かっているロケットから、われわれの世界を見ていると考えてみよう。それは子供の地球のようであり、宇宙に漂い、色のついた地図のように大陸がその表面に張り付いている。われわれはみな地球上のほんの点の上で一緒に旅行している仲間なのです。そして一人一人が、仲間と本当に一緒にいる時間はほんの短い時間です。

このようなもろい存在でありながら、お互いに憎みあったり破滅させあうなんて、本当に信じられないことです。他人を支配することをやめようとする人ならみな、自然を支配することができる十分な可能性をもっている。世界はそれぞれの方法で自身の幸福を追求するには、全員に十分なほどである。

われわれの国のたどるコースは非常に明らかです。われわれは他人のものを望んだりしない。われわれは同朋を支配したりしない。しかし暴政や悲惨さについては抑制しなければならない。

しかしそれ以上のことが望まれている。人は公共の事業、自分自身より大きな大義の一部であることを望んでいる。われわれの一人一人は国の目的を前進させるための道、そしてわれわれ自身の新しい目的を見つけなければならない。これなしでは、われわれはよそ者たちの国家になってしまうだろう。

 


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